ろうきん運動とは?
ろうきんを設立した労働組合や生協では相互扶助(たすけあい)の精神のもと、労働組合では労働条件の改善など、生協では生活文化の向上などを目的に活動が行われています。このうち労働運動では、その一環として自主福祉運動が取り組まれています。相互扶助を基本理念とする福祉事業団体(ろうきんなど)を通じた自主的
な運動で、組合員の幸せのために、金融面からサポートする自主的な運動です。働きやすい職場づくりは労働組合が担当し、はたらく人の金融(資産形成・生活設計)はろうきんが担当しています。
ろうきんの目的は、次のように定められています。法律(労働金庫法)では、はたらく人の「経済的地位の向上に資すること」を、「ろうきんの理念」では「会員が行う経済・福祉・環境および文化にかかわる活動を促進し、人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与すること」としています。理念では、会員は「平等の立場でろうきんの運営に参画し、運動と事業の発展に努め」ることとされています。
この目的達成のため、ろうきんを構成する会員が行う様々な取り組みが、ろうきん運動です。
現在、ろうきんでは、労働組合などの会員と連携し、「生活設計・生活改善・生活防衛」の3つの取り組みからなる生活応援運動で、はたらくみなさんの「お金」にまつわる問題に対して、情報提供・相談活動を進め、具体的な提案・アドバイスを行い、くらしをサポートしています。
アドバイザーとは?
ろうきんは生協と同じく、協同組織の運営をしています。ろうきんを利用する方が、所属する団体(生協や労働組合など)を通じて、ろうきんの会員・間接構成員になり、商品・サービスに利用者の声を反映させています。
その利用者を代表する一つのカタチとして「ろうきん運動推進アドバイザー」がいます。はたらく仲間の生活の向上に、ろうきんのサービス・制度をどうやって活かしていくのか、自分や仲間の経験を伝え、提案・よびかけを行なっています。それぞれの地域や職場で、利用者として労金の会員として、どのような運動を進めてきたのか、その体験・経験をセミナーやさまざまなチャネルを通じて広くお伝えしています。よりよい生活を実現していくためのアドバイザー、全国各地で活動されているのが「ろうきん運動推進アドバイザー」です。
更新日:2025年02月28日
若い方にとって、将来の自分がどんなライフスタイルになるのか、さまざまなライフイベントを考えると不安になることもあると思います。
女性にとっては、生き方の多様性が重視される時代、自分にふさわしいライフプランや、そのために必要なマネープランを考える機会も多いのではないでしょうか。
ろうきんは、生協(生活協同組合)や労組(労働組合)がつくった金融機関で、約70年の歴史があります。ろうきんは一般の銀行のような株式会社とは異なり、利用者の代表が会員として経営に参画する、協同組織という形をとった金融機関です。
この協同組織の特徴を生かして、利用されている方の声を商品やサービスに活かすしくみとして、推進機構や推進委員会という場があります。
今回、ろうきんを利用されている女性や若い方の声を、よりフラットでカジュアルに伺う交流の場として、ろうきん運動推進アドバイザーと女性・若手組合員の座談会を行いました。~実際に、ろうきんを使ってみてどうでしたか?不便はありませんか?聞きたいことはありませんか?etc.~ 2024年11月に開催された「ろうきん運動推進アドバイザーとの座談会~ろうきんがつなぐ 組合員みんなの'わ'~」(鳥取市)のレポートをお届けします。
この座談会は、中国ろうきん・鳥取支店を会場に、鳥取支店を構成する会員(労働組合)を代表して9名の組合員のみなさんが参加されました。進行役のアドバイザーはお二人、橋本アドバイザーは会社勤務の組合委員長で、河村アドバイザーは管理栄養士の出身です。 参加された組合員のみなさんのふだんのお仕事は、アパレル産業や電機メーカー、ライフライン、自治体、病院勤務など、職種や環境もさまざま。お互い初対面でも、はたらきやすい職場づくりへの想いは同じです。
ふだんのくらしに、ろうきんのサービスをどう活かしているのか?参加のみなさんからは、ろうきんを利用するきっかけとなった出来事や職場の仲間にどう伝えているのか、どんなところが良いのか、こうなったらいいな...など、話が進んでいきます。アドバイザーからは豊富な体験談をもとに、より活用しやすいろうきんにつなげていくには?若い人に伝えるには?と問いかけがされていきます。
みなさんからは、いま実際に使っているろうきんの商品やサービスについて、さまざまな意見や要望の声があがりました。
そろって聞かれた声は、給与天引き貯蓄の財形貯蓄やエース預金は、毎月少額ずつでも、気づいたら、まとまったお金が貯まっているとのメリットのこと。ほかの金融機関と比べてどう?との話題ではローンの手続きや手数料のメリットの声が出ていました。iDeCoやNISAなど時代にあったトピックの情報提供やフォローの研修を、今よりもっと、との要望も。利用のきっかけは、家族にすすめられて、子どものために、など。ライフプランと将来のマネープランの不安や心配をクリアするために、日常の趣味や生活を豊かにしていくために、どうやってろうきんを利用していくかの情報交換も。
また、ろうきんは預金とローンの利用者が、同じはたらく人たちという特徴があることから、自分たちの預金が、同じはたらく人たちのローンに活かされ、社会貢献にもなるとの声も。なかなか話は尽きません。
【中国ろうきんより】
貴重なご意見ありがとうございます。 会員様の要望に合わせた資産形成にむけたセミナー等をオンラインも含め引き続き積極的にすすめていきます。
関連ページ(外部サイトにリンクします)ろうきんの生活応援活動 マネートラブルにかつ!
座談会に続いて懇親会では、それぞれの「推し活」や趣味を紹介し合って、初対面の女性同士で「推し」が同じとわかり、一気にハイテンションになるシーンも。推しや趣味にもお金がかかります。そのための積立が必要など、日頃のお金の使い方、ため方など率直な話も出ていました。
また、家族でお金の話を共有したい、家族で一緒に聴けるセミナーがあると嬉しい、などの声も。「他の組合員さんと横のつながりができた」「他の組合のことがわかった」「ろうきんの上手な使い方を知ることができた」「労働組合の中での経験談はとても参考になった」etc.
アドバイザーからはこれからの担い手への期待が熱く語られ、参加者からは、今日をきっかけにヨコのつながりを広げ、さらに深めていきたいとの声も上がり、ろうきんの活用法はじめ、はたらきやすい職場づくりや、よりよい生活と豊かな暮らしへ向けた情報交換になりました。
ろうきんは、はたらくみなさんの「お金」にまつわる問題に具体的な提案・アドバイスを行い、くらしをサポートしていきます。
「はたらくあなたの、いちばんそばに。」を合言葉に、はたらく女性や、若い方たちに、ずっと寄り添う金融機関でありたいと思います。
今回の鳥取県をスタートに、次回の座談会は、さらにパワーアップして開催されます。ご期待ください。